みるさんぽ

大学院受験や勉強・読書について経験をもとに書いてます!!

Vol.6 東京大学公共政策大学院の学習計画書について

こんにちは!みるさんぽです。


今回は、東大公共政策の「学習計画書」、および京大公共政策の「自己申告書」について書きたいと思います。


<何を書くか>

京大の方が書くべき項目がある程度項目別に指定されているので書きやすいとは思いますが、双方ともあまり性質的には異ならないと思うので区別せずに書きます。


一番重要なのは、「今まで自分は何に関心を持ち、どのような学習or活動をしてきたか」→「それを踏まえて大学院では何を学びたいか」→「大学院で学んだことを今後のキャリアにどう生かしたいか」という流れを意識して書くことです。これの1つでも抜けると説得力が落ちると思います。


これに加えて、いくつか注意点です。

・その大学院の「ならでは感」を出すこと

ブログの最初に見たように、公共政策大学院は国内外にたくさんあります。なので、単に「公共政策大学院を志望する理由」ではなくて「なぜこの大学じゃなきゃだめなのか」を書くのが大事だと思います。例えば、東大は国内でも一番留学生が多くて国際化が進んでいるので、「国際的な知見を留学生や留学プログラムから得たい」というふうにその点を強調しました。

 


・大学での学業以外の活動も書くこと

字数に余裕があれば、ですが、普段から積極的に活動していることを強調するのは大事かと思います。たとえば、私は京大の方に、「国会議員や大使館でのインターンに参加することで政治に関心を持った」ことや、被災地のボランティアに参加したこと、サークルで得たことが何かなどを書きました。ただ、単に「〇〇に参加した」というだけでなくて、それに参加したことで何を得たのか、その得たものを大学院の学びでどのように活かせるのかを書く必要があります。

 


・細かい研究分野に寄りすぎないようにすること

先述のように、公共政策大学院は細かい研究をする場ではなくて、将来のキャリアに結びつくような幅広い学びをする場です。そのため、「自分はこうした分野に関心があります」と述べる必要はあったとしても、それについて語りすぎたり、「それを大学院でもっと深めたいです!」みたいに書くとそれなら他の研究科行けよってなる気がします。なので、なるべく関心を幅広く持っていることを強調したほうがいいと思います。例えば私は、「学部時代は東アジアの国際政治を学んだ。大学院ではそれを軸としながらも、より広い範囲の地域との相互関係や、法律・経済の観点からも知見を深め、将来のキャリア(外交官など)に役立てたいです」という書き方をしました。

 


・大学院のプログラムや授業に積極的に参加したい意思があることを明記すること

つまり入学後の学習計画は具体的に書きましょうということです。私は、HPからシラバスを探して、興味のある授業を3つほどピックアップし、その先生の著書を読んだうえで、「そのような学びは学部時代の学びとはどう違うか」「それを学ぶことで何を得たいか、将来的にはどう生かしたいか」を書きました。また、大学院の交換留学プログラムに参加したい旨も書きました。

 


・将来の目標は明確に書くこと

将来のキャリア構想は入った後で変わって全然問題ないと思いますが、とりあえず現段階では何を目標にしているのかは「国家公務員!」「コンサル!」のように言い切ったほうがいいと思います。その方が、計画的に目的を持って入学する意思があるのだと見てもらえると思います。私は「国家公務員として外交や安全保障に関わりたい」と断言することで、大学院の学びをどこに帰結させたいかを明確に書くことができました。

 


・優先順位をつけること

色々書きましたが、字数制限があるので全部は詳しく書けないと思います。なので、絶対これだけは言いたい!っていうのを1つ持って、それを軸に書くといいと思います。私は、「学部で学んだことをより多角的に深めると同時に、キャリアに直接役立つ実践的な学びができるため、大学院は『研究と実践の架け橋となる場』である」というのを念頭に書きました。 


以上です。ではでは!

 

*2020年10月3日追記

有料noteで、自分が実際に書いた学習計画書を公開させていただきました。

note.com

有料にしたのは、本当にやる気のある受験生だけに届いて欲しいため、そして自分の一種の個人情報である実際の学習計画書を公開するコストに見合った見返りを得るためです。有料ということでいい思いをされない方も多くいらっしゃるとは思うのですが、じっくり考えた上での苦渋の決断です。(お金が欲しいだけならこのブログも収益したりamazonの書籍紹介しまくれば良いのですが、実際それはやってないので。。。)

これが少しでも参考になり、皆さんの進路の手助けとなれば幸いです。陰ながら皆さんの努力を応援しています。引き続きよろしくお願い致します。

2020.10.3 ちょっと授業が忙しいみるさんぽより