みるさんぽ

大学院受験や勉強・読書について経験をもとに書いてます!!

Vol. 7 東京大学&京都大学公共政策大学院 筆記試験(専門科目試験)対策について

こんにちは!みるさんぽです。今日は、東京大学公共政策大学院と京都大学公共政策大学院の筆記試験について書きたいと思います!

 


東京大学 一次試験★

〈形式〉

出願時に選択した分野を解答する形式です。私は「国際関係」を選択したので「国際政治」と「国際法」の問題を解きました。

 


〈過去問の入手〉

本郷キャンパスに行けば買えます。あと郵送してもらうことも可能のようです。公式HPを参考にしてみてください!

 


〈対策〉

他の科目はわからないのですが、「国際政治」と「国際法」について書きたいと思います。どちらも記述式の論述問題です。過去問が課金アイテムである以上、あまり具体的な問題について解説はできないのですが、8年分の過去問を踏まえた上で一般的な傾向や対策という感じで書きます!

 


「国際政治」

・暗記ゲーではない

国際政治の教科書に書いてある単語や事項を暗記してそのまま書けばまる!間違ってたらばつ!というタイプの問題ではないです。厳しい言い方をすれば、そうした基本的事項は押さえている前提で、それらを応用して使いながらどれだけ論理的に論述できるかが見られます。逆により楽観的な見方をするのであれば、たとえ教科書に書いてある詳細な事項をつぶさに記憶しきれなかったとしても、それらの大まかな枠組みさえ押さえていれば大丈夫だし、また自分が持っている得意な分野の知識を用いて解答することは十分に可能だと思います。なぜなら、同じ問いだったとしても、色々な角度からの解答が可能だからです。なので、新たな知識をたくさんつけるだけでなく、持っている知識をどのように応用すべきかも練習する必要がありそうです。また、大学の授業で少しでも国際政治に関することを学んでいるのであれば、なるべくそこで考え方や知識を吸収したり、議論に積極的に参加することで直接的な対策になると思います。

勉強に使った文献は、

『公務員試験 新スーパー過去問ゼミ5 国際関係』(実務教育出版)

『現代の国際政治[第3版] (MINERVA TEXT LIBRARY)』(ミネルヴァ書房)

『安全保障学入門』(亜紀書房)

『戦後アメリカ外交史』(有斐閣)

全部完璧に読み込めたわけではありませんが、最終的にはかなり役立ったとは思います!

 


・1年くらいの時事問題は見ておくべき

最近の傾向ですが、国際社会に影響を与えうる大きな出来事は問題として取り上げられることが多いようです。先述のように、様々な角度からの解答が可能なので必要以上に恐れる必要はありませんが、最低限の知識は押さえておくと良いかと思います!

 


国際法

・教科書の内容をしっかり!

細かい判例に関する問題や、架空の事例を持ち出して「これは違法ですか合法ですか!」みたいな質問はでないです!教科書に載っているような基本的な事項がきちんと論述できることが大切です。私は『講義国際法』と『プラクティス国際法』をやりました。『プラクティス~』の方は練習問題は解けなくてもいいので章の頭のまとめを読みました。

・頭に入れるべきことは「今国際法上の制度はどのようになっているのか」を正確に理解することと、「ある法の解釈や適用、正当性にはどのような議論が存在するのか」をなるべく多く吸収することです。なぜなら国際法は発展途上のため、黒と白で分けられる問題だけでなく、グレーゾーンが非常に多く存在しています。なので、どのような意味でそれがグレーゾーンなのか、現状どのような学説が対立しているのか、を把握し説明できるようにしておく必要があると思います。

 


〈解き方について〉

「国際関係」を選択した場合は計4問を2時間でとくので、そこまで時間が逼迫しているわけではありませんが、それなりに詳しく書くとなるとのんびりしていては良くありません。まず問題全体に目を通して、時間配分をちゃんと考えてやれば大丈夫だと思います!

 


京都大学 筆記試験(専門科目)★

〈形式〉

外国語試験は以前のブログを読んでください!

専門科目試験は記述式の論述問題です。出願時に2つ科目を選択します。私は「国際法」と「国際関係」を選択しました。

東大と異なるのは、「以下の3つから2問回答しなさい」のような選択問題が非常に多いです。過去問を見ればわかると思います!

 


〈過去問の入手〉

HPに全部載ってます!ダウンロードが可能です。

 


〈対策〉

・基本的な事項をちゃんとかけるか

国際法、国際関係ともに、東大が考える系の問題なのに対して、京大は「基本的な教科書の内容を正確に論述できるか」を問われているように思います。そのため、戦後史に起こった主要な出来事(ベルリン危機とか)を改めて正確に把握するよう努めたり、過去問を分析して繰り返し出題されているものをチェックしたりしていました

・選択問題の多さ

先述の通り、選択問題がめちゃくちゃ多いです!なので、全ての分野に長けていなくても、「この分野が出たらぜったい完璧に回答する!」っていう強みを作っておくのが大事だと思います。

 


〈解き方について〉

試験時間は4時間ととても長く、途中で水飲むのとトイレ退出が認められているほどです笑 なので一問に1時間使えます。なので、その分丁寧で十分な解答が求められているのだと思います!

あと全部万年筆かボールペンでの解答が求められているので気をつけてください!

 


★最後に!!★

大学受験で「過去問に始まり過去問に終わる」みたいなのを耳にすると思いますが、それはもちろん大学院受験でも同様だと思います。ここに書いたのは私の観点からの勉強法でしかないので、ご自分で過去問を見て、色々考えてみてください!

 


ではでは!