Vol. 2: 公共政策大学院ってそもそもなんだ?って話
こんにちは、みるさんぽです。
今回は、公共政策大学院ってそもそも何?他の大学院とどうちがうの?って話をしたいと思います。
Vol. 3でどうして私が他のタイプの大学院を選ばずに公共政策にしたかという話をするので、ここでは「公共政策大学院」全般に関する客観的な情報提供をしたいと思っています。
★公共政策大学院とは?★
「大学院進学するんだ!」と周りに話すと、「何が専門なの?」「何を研究するの?」「どの教授につくの?」と必ずといっていいほど聞かれます。
確かに「大学院」と聞くと、研究室にこもって実験したり論文を読み漁って、修士論文や博士論文に向けてひたすら一つの研究テーマを深掘りしているイメージがあると思います。
公共政策大学院は、そうした種類の大学院とは少し性格を異にするといっても良いと思います。簡単にいえば、もっと幅広い分野を満遍なく学ぶことが可能なだけでなく、より実践的な、将来の職業に直結するものも含めて学ぶことが可能です。
一般的な定義をWikipediaから引用します。
「公共政策大学院(こうきょうせいさくだいがくいん)とは、公共政策の立案に関わることのできる高度専門職業人育成を専門とした大学院。
日本においては大学院研究科として創設されているところや、専門職大学院として創設されているところなど、形態としては様々である。公共政策大学院で取得できる学位としては、公共政策修士(専門職)、公共経営修士(専門職)などがある。」
「個々の大学院によりカリキュラムは異なるが、一般的には、公共政策分野ばかりではなく、政治行政一般、法律、リーダーシップ、交渉術、ジャーナリズム、経済財政分野などでスキルを積むことになる。修了者の進路としては、政治家、行政官、民間企業、マスメディア、NPO、国際機関などが想定され、修了者の政策立案能力をはじめ身に着けたスキルを如何に活用するかが、当面の課題である。」
もう少し具体的な大学を見てみましょう。
★日本の公共政策大学院の一例★
以下に、国内の代表的な公共政策大学院の一例をあげておきます。各大学によって教育方針やカリキュラム、修了者の進路が異なると思うので自分の目で確かめてみてください。
・東京大学公共政策大学院(http://www.pp.u-tokyo.ac.jp/)
私が受験したところです。特徴の一つとして、非常に国際化が進んでいる院だと思います。学生の半分ほどが留学生ですし、大学としても留学プログラムに非常に力を入れています。受験会場でも休み時間は日本語がほとんど聞こえず、周りからは中国語や韓国語しか聞こえてこなかったのでアジア系の留学生がたくさん受けていることがわかりました。国際的な知見をたくさん得たい方はおすすめです。
・京都大学公共政策大学院(https://www.sg.kyoto-u.ac.jp/jp/index.html)
ここも併願しました。定員が30人ほどと少ないので、少人数の授業が特に多いのではと思います。私のように関東から来た人よりは関西地方の方々が多く受けている印象でした。
今後のブログではこの二校の受験について書いていく予定ですが、そのほかには
・一橋大学国際・公共政策大学院
・東北大学公共政策大学院
・北海道大学公共政策大学院
・早稲田大学大学院公共経営研究科
などが挙げられると思います!
海外にもたくさん有名な公共政策大学院はあるのですが、その入試制度や日本とのカリキュラムの大きな違いには明るくないのでここで詳しく書くことはできません(すみません!)。日本の院に入ってから海外の院へ交換留学したりダブルデグリーを取ることも可能だと思います◎
長くなりましたが、つまりまとめるとこういうことだと思います!
公共政策大学院の特徴は、
・必ずしも修論が課されず、幅広い分野、領域を学ぶことができる
・将来の職業への目標が前提として存在し、それに向けて必要な知識やスキルを身につけるという考え方で教育が行われる
・学問分野に長けた教授だけでなく、実務経験を持ったエキスパートの実践的な授業を受けられる
・インターンシップが単位としてカウントされるなど、学生のキャリア構築に積極的
今日はここまで!!次回からは自らの受験にもう少し焦点を当てて書いていきたいと思います。少しでも皆さんのお役に立てますようにー!